育児をしていて一番怖かった話②

 『○○ちゃん!!!!』

友達のお母さんが叫びました。

次女を抱きながら出てきた嫁さんは、血相を変えた声で叫ぶ奥さんを見て血の気が引いたと話していました。

坂の下を見るとぐったりと倒れている長女。その瞬間、今までの人生で味わったことのない恐怖感が全身を襲って、今でも夢に出てくるときがあると言っています。

先に長女のところへついた奥さんが自転車を立て直し、下敷きになっていた長女を抱きかかえて必死に名前を呼んでいます。

そこへたどり着いた嫁さん。傷だらけの顔と口からの出血、腕も傷だらけの長女。

嫁さんはこの時は本当にダメかと、最悪な事態も覚悟したそうです。

 ただ、その後すぐに長女が口を開き
『自転車の止め方が分からなかったの。ママーって呼んだのに来てくれないんだもん』って普通に会話してきたそうです。

その瞬間、嫁さんの涙がだーっと滝のようにあふれてきたそうで、抑えていた感情が爆発したそうです。

『ごめんね、ごめんね、本当にごめんね。ママが悪かったね。』

普段であれば勝手に自転車に乗ったことを叱る場面ですが、この時ばかりはそんなことはどうでもいい出来事でした。

その後、僕も現場を見に行ったんですが、かなりの急斜面なんですよ。それをブレーキなしでガードレールに突っ込んだわけですからよく死ななかったなって素直に思いました。

たぶんかなりの速度出ていただろうし、ガードレールを飛び越えていたら5m位下の地面に真っ逆さまですから。子供が小さくて、ガードレールと同じくらいの高さだったんで、落ちなくて済んだんだと思います。

ちょっとした油断が招いた事故なんで、皆さんも子供の行動には目を光らせてあげてください。

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